40代からリスク増!気をつけたい更年期の高血圧

40代からリスク増!気をつけたい更年期の高血圧
「もともと低血圧なので、血圧を気にしたことがない」という方も油断してはいけません。若い頃は血圧が低くても、更年期を迎える40代以降は女性の高血圧が増加し、病気のリスクも高まります。ここでは、更年期から女性の高血圧が増加する理由とその予防策を解説します。

 

更年期の女性と高血圧の関係

 

血圧計

 

50代ではおよそ半数が高血圧に

 

もともとは低血圧だったという人も、更年期を迎える40代以降から急に血圧が高くなる人が増えてきます。注意が必要な高血圧予備軍を含めると、女性の高血圧は30代では全体の10%に満たない程度ですが、40代になるとおよそ4人に1人(約26%)、50代では2人に1人(約49%)、60代では約60%と半数以上にものぼり、更年期を境に高血圧は急増します。
※平成27年国民健康・栄養調査より(高血圧予備軍には、正常高値血圧も含む)

 

 

更年期からなぜ高血圧が増えるの?

 

なぜ更年期を境に高血圧の人が増えるのでしょうか。そこには女性ホルモンであるエストロゲンが深く関わっています。

若い時はエストロゲンの分泌が盛んですが、40代に入ったころから減少していきます。エストロゲンには血管を拡張させる働きがあるので、それが減ってしまうと血圧が上がりやすくなり、高血圧になる人が増えてきます。

 

 

 

更年期は血圧が不安定になりやすい

 

ため息_女性

 

更年期によくみられる症状(ホットフラッシュ、めまい、動悸、頭痛、イライラなど)は、エストロゲンの減少に伴う、ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因だとされています。自律神経は血圧をコントロールしている中枢でもあり、そこが乱れることで、更年期は血圧が上がったり下がったりと不安定で変動しやすくなります。更年期を過ぎると血圧が正常になる人もいますが、血圧が高い状態が続けば、本格的な高血圧に移行してしまうので注意が必要です。

 

高血圧になるとどうなる?

 

頭痛_女性

 

高血圧そのものには、自覚症状がほとんどありません。しかし、血圧が高い状態が続くと、血管に大きな負担がかかって動脈硬化が進みやすくなります。動脈硬化とは血管の壁が硬くなったり、血管の内側が狭くなった状態です。動脈硬化によって血流が悪くなると、心臓が強い圧力で血液を送り出そうとするので血圧が上昇し、さらに動脈硬化が進行させる、という悪循環に。また、動脈硬化が脳や心臓の血管で起こると、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる重大な病気につながる恐れがあります。

 

こんな人は要注意!高血圧チェック

 

高血圧を招く代表的なリスクを以下にまとめました。当てはまる項目が多いほど注意が必要です。

 

  • 家族(親や兄弟姉妹)に高血圧の人がいる
  • 妊娠時に血圧が高かった、あるいは尿にたんぱくが出た
  • 塩辛いものや濃い味つけのものが好き
  • 血糖値やコレステロール値が高い
  • 太っている
  • 運動をあまりしない
  • ストレスがたまりやすい
  • 睡眠不足
  • たばこを吸う
  • 熟睡感がない、いびきがひどい
  • 閉経前後の年齢

 

日常生活でできる高血圧予防・改善策

 

元気_女性

高血圧は加齢や遺伝的要因もありますが、生活習慣を改善することで予防できます。高血圧予防のために、以下の点に気をつけましょう。

 

塩分を摂り過ぎない

 

塩分を摂り過ぎると、塩分に含まれるナトリウムを排出しようと体内に水分が蓄積し、血液量が増加して血圧が上昇します。食生活では減塩を心がけましょう。

 

適正な体重を維持する

 

肥満は血圧を下げる物質の分泌量を減らし、高血圧の原因になります。太り過ぎの人は減量に取り組み、適正体重の維持に努めましょう。

 

適度な運動を習慣づける

 

ウォーキングやジョギングといった有酸素運動で体を動かすことは、血圧を低下させるのに効果的です。ただし、急に激しい運動をすると、血圧が急激に上昇して心臓に負担がかかるので注意しましょう。

 

たばこを吸わない

 

喫煙は一時的に血圧を上昇させるだけでなく、動脈硬化を進める原因にもなります。禁煙に取り組み、受動喫煙にも注意してください。

 

ストレスや睡眠不足に気をつける

 

ストレスや睡眠不足は交感神経を緊張させ、血圧を上昇させます。睡眠を十分にとり、自分にあったリラックス方法を見つけて、ストレスをためないようにしましょう。

 

 

 

更年期が始まる時期は個人差がありますが、40歳を過ぎたころから高血圧に気をつけるようにしましょう。高血圧を防ぐためには、生活習慣の改善が基本です。加えて、家庭で毎日自分の血圧を測定するなど、日頃から健康管理に積極的に取り組むことが一番の予防策になります。